国際イニシアチブ
TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同
資産運用会社は、気候関連課題に関する情報開示を推進するため、2022年1月に「気候変動ポリシ―」を制定し、2022年2月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同を表明しました。
詳細については、「気候変動への対応」のページをご参照ください。
ESGに関する外部認証/評価の取得
投資法人では、保有する不動産の環境・社会配慮の状況について客観性や信頼性を高めるため、第三者による外部認証や評価の取得を進めています。投資法人では、今後保有物件における外部認証等の取得割合を引き上げていく方針です。
GRESBの概要
GRESB(グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク)は、不動産会社・ファンドの環境・社会・ガバナンス(ESG)配慮を測る年次のベンチマーク評価及びそれを運営する組織の名称であり、責任投資原則(PRI)を主導した欧州の主要年金基金グループを中心に2009年に創設されました。欧米・アジアの主要機関投資家が投資先を選定する際などに活用しています。
【GRESBリアルエステイト評価の結果について】
投資法人は、GRESBリアルエステイト評価に参加をし、グローバルにおける総合順位により、5段階で評価されるGRESBレーティングにおいて、「4Stars」を3年連続で取得いたしました。
また、ESG推進のための方針や組織体制などを評価する「マネジメント・コンポーネント」と、保有物件での環境パフォーマンスやテナントとの取組み等を評価する「パフォーマンス・コンポーネント」の双方で優れた取組みを実践している参加者に与えられる「Green Star」を4年連続で取得いたしました。
DBJ Green Building認証
【DBJ Green Building認証制度の概要】
「DBJ Green Building 認証」とは、環境・社会への配慮がなされた不動産(「Green Building」)を支援するために、2011年4月に株式会社日本政策投資銀行が創設した認証制度であり、対象物件の環境性能に加えて、防災やコミュニティへの配慮等を含む様々なステークホルダーへの対応を含めた総合的な評価に基づき、社会・経済に求められる不動産を評価・認証するものです。
「CASBEE-不動産」評価認証
【CASBEE-不動産 認証制度の概要】
「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)」とは、国土交通省の主導のもと、日本で開発・普及が進められている建物の総合的な環境性能を評価するシステムです。
「CASBEE-不動産」は、CASBEEにおける建物の環境評価の結果を、不動産マーケットにおける環境評価の活用を促進することを目的として開発されたものであり、不動産の開発や取引の従事者にCASBEEを活用できるよう、評価基準が策定されています。評価項目は、「エネルギー/温暖化ガス」、「水」、「資源利用、安全」、「生物多様性/敷地」、「屋内環境」の5分類、21項目で構成されており、UNEP SBCI(国連環境計画 持続可能な建築物と気候変動イニシアチブ)が提唱する国際共通項目を考慮することで、国内外の企業から注目されている環境性能項目と同様の項目が考慮されています。
「BELS」認証
【BELS及びZEBの概要】
BELSとは、建築物の省エネルギー性能を評価・表示する第三者認証制度です。2016年4月より、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」において、不動産事業者等は建築物の省エネ性能を表示するよう努めることが求められています。BELSは本努力義務制度に対応する第三者認証の1つとして運用されており、その評価は5段階(★~★★★★★)で表示されます。
ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、快適な室内環境を保ちながら、建物の高断熱化や効率の高い設備等により省エネルギーに努め、太陽光発電等によりエネルギーを創ることでエネルギー自立度を極力高め、年間の一次エネルギー(建物の利用に伴う直接的なエネルギー消費量)の収支をゼロにすることを目指した建物のことです。ZEBの評価には、BELS評価に使用されるBEI(Building Energy Index:基準一次エネルギー消費量に対する設計一次エネルギー消費量の割合を示した指標)が用いられているため、BELS評価において、ZEBの評価を表示することが可能となっています。ZEB の評価は「ZEB」、「Nearly ZEB」、「ZEB Ready」、「ZEB Oriented」の4段階で表示されます。